NY為替概況 株安は継続もきょうのドル円は追随せず

2014年04月12日 06:26

きょうのNY市場、相変わらず株安は止まらず大幅安となっていたものの、ドル円は意外に底堅さも見せていた。101円台前半は3月に強いサポートとなっていた水準であり、また、その下の100.70/80は2月始めにサポートされていた水準である。100円台後半には200日線も控えており重要なポイントとして意識される。200日線にかけては本邦勢の買いオーダーもかなり並んでいたようだ。
 
ただ、好材料にも反応はない。4月のミシガン大消費者信頼感指数が発表になっていたが、昨年7月以来の高水準となるなど回復を裏づける内容となっていた。しかし、反応は鈍い。リスク回避が強まっていることから、下値メドが見つけずらく上値にも慎重になっているものと見られる。ここは春の嵐が過ぎ去るのを待つのみなのだろう。
 
一方、ユーロは堅調な動きが続いた。きょうはワシントンでG20やIMF総会が開催されていたが、ユーロ圏の低インフレへの警戒感が指摘されており、ECBへ対応を迫っている。一方でECB幹部からは、「行動する用意はあるが、今は必要ない。4月の消費者物価は浮上する」と即座の追加緩和実施には消極的な姿勢も滲ませている状況。このような中、ユーロもショートカバーが強まっており、大きな心理的節目である1.40を視野に入れ始めている。
 
ただ、1.40より上は、さすがにECBも許容しないのではとの見方もあり、更なる上値には慎重といった雰囲気もあるようだ。ノボトニー・オーストリア中銀総裁は「より多くのデータが揃う6月にECBが追加緩和を決定する可能性はある」と述べていた。6月にはECBスタッフ見通しが発表されるが、それまでに発表されるインフレ指標次第といったところのようだ。
 
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