NY為替概況 株価は下げ一服も信頼感なく調整強まる

2014年04月09日 06:28

きょうのNY市場はドル売り・円買いの動きが強まっており、ドル円は101円台半ばまで大幅に下落した。
 
米株は下げ止まる動きも見せていたが、戻りも鈍い印象で信頼感はないようだ。先週の新年度入り前後の日本の投資家による新規マネーの外貨買いも一服しており、株安を材料にファンド勢や短期筋などが積極的に売りを入れている模様。
 
ドル円はストップを巻き込む格好で101円台半ばまで下落しており、きょうの下げで一気に21日線や100日線もブレイクしている。ユーロ円も140円台半ばで下落。ユーロ自体は買い戻しが優勢となっていたものの、円高の動きがユーロ円を圧迫した。きょうの下げで100日線を下回ってきているが、今年に入って何度か100日線を割り込む場面は見られていた。いずれもサポートされているが、今回はどうか注目される。
 
やや行き過ぎの印象は否めないが、買いも出しにくい状況。明日はFOMC議事録が予定されている。悪天候の影響が警戒された中でも、FRBはスタンスを崩さず、100億ドルづつのQE縮小を実施してきた。この辺で少し変化が見られるか注目したいところではある。
 
ユーロドルは堅調に推移し1.38台まで一時上昇している。21日線が1.38台前半に来ており、顔合わせしたものの、きょうはそれ以上の上値は拒まれている。