NY為替概況 弱いISMなどでドル売りも米株高で持ち直す

2015年02月03日 07:51
 

 

 

NYタイムは、弱い米1月ISM製造業景況指数(結果53.5、予想54.5、前月55.1)を受け、ドル売り・円買いが先行した。しかしダウ平均が終盤へ向け前日比200ドル高水準まで上昇していく動きにあわせ、その流れは緩んだ。
 
序盤、弱い指標結果を受けて米長期金利の低下や米株下落が進み、ドルが売られた。ドル円は117.50円付近から117.20円前後へ水準を下げて推移。一方でユーロドルは1.1330ドル台から一時1.1363ドルまで上昇した。ポンドドルも1.5080ドル付近、豪ドル/ドルは0.7830ドル、NZドル/ドルは0.7324ドルまで買われた。スイスフラン(CHF)は、ロンドンタイムに介入への積極的な姿勢を示すスイス国立銀行(SNB)の当座預金残高増加を受けて売られたが、ドル売りの流れを後押しにドルCHFは一時0.92CHF半ばまでCHF高推移。ドル/加ドルは1.2558加ドルまで加ドル買いとなった。資源国通貨には、原油相場の持ち直しも支援材料となった。ただ、米株価が大幅高の水準へ上昇するとドル売りは勢いを失い、対ドルで各通貨は伸び悩んだ。一方でドル円は117円半ばへ戻した。
 
クロス円は序盤、ドル円下落による円買いの影響で下押しした。ユーロ円は、ユーロドルの上昇に連れて一瞬133.30円付近へ上振れたものの、その後は133円付近へ押し戻されて推移。NZドル円は85円後半、CHF円は127円付近、加ドル円は93円半ばと底堅かったものの、ポンド円は176円前半、豪ドル円は91円半ばへ下押すなどさえない動きだった。しかし終盤はドル円とともに水準を上げ、NZドル円は85.95円、加ドル円は93.63円まで上昇。ユーロ円も133円半ば、ポンド円176円後半、豪ドル円は91円後半へ持ち直した。