NY為替概況 小動き、連休前で模様眺め

2015年02月14日 07:37

NY為替市場は小動き。2月の米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が弱くドル売りが入ったが、本指数は1月にかけて駆け足で上昇しており、今回の低下に悲壮感は乏しくあまり材料視されていない。来週月曜日のNY市場はプレジデンツデーで休場となるため、市場参加者の動意は鈍い。16日には再びユーロ圏財務相会合が行われ、ギリシャ支援の延長などが協議されることも模様眺めムードに拍車をかけている。15日からのウクライナ停戦合意が順守されるかどうかも焦点。
 
ドル円は118円後半で重いが、米株価指数がしっかりと推移し、米長期債利回りが上昇したこともあって下値は限定的。S&P500は過去最高値を塗り替えている。ユーロドルは1.14ドルちょうどを挟んで上下。ユンケル欧州委員長が「ギリシャは合意まで遠い」と発言したことで圧迫される場面もあったが、流れは生まれなかった。ポンドドルは1.5422ドルまでわずかに高値を更新した。
 
ドル/加ドルは1.2422加ドルまで加ドル高推移。原油価格が続伸したことが加ドルを押し上げた。12月の加製造業出荷が市場予想を上回る伸びとなったことも加ドルに買い戻しを誘った。カナダは原油安でエネルギーセクターが苦境に追いやられているものの、消費を中心とした米経済の堅調さを受けて加製造業は全般的に引き続き好調。
 
クロス円では、加ドル円が95.59円、NZドル円が88.69円まで強含んだが方向感は乏しかった。ユーロ円は135.18円まで軟化。