NY為替概況 ユーロ安 ギリシャ支援協議は物別れに

2015年02月17日 07:36

NYタイムはユーロ安。米国がプレジデンツデーの祝日で休場となるなか、ギリシャの債務をめぐるユーロ圏財務相会合が物別れに終わったことが嫌気された。現行の支援プログラムを6カ月延長するとしたユーログループの声明草案を、ギリシャ側が不当として拒否。協議は一時中断されると、そのまま打ち切りとなった。
 
会見に臨んだダイセルブルーム・ユーログループ議長は、協議の合意は現行のプログラムに基づく必要があるとし、ギリシャに対して20日までにプログラムの延長を要請する必要があると発言。その上で、20日に特別会合を開催する用意があるとしたが、それ以降の協議はできないとの見解を示した。一方でバルファキス・ギリシャ財務相は長期における持続可能な契約を求めるとし、ユーロ圏側と交渉を継続させて48時間以内で合意が得られることに期待を寄せている。
 
ユーロドルは1.1320ドル、ユーロ円は134.00円まで下落。交渉の継続に前向きな姿勢が示されたことで、下げ一巡後は小幅に水準を戻している。ポンドドルは1.5340ドル、ポンド円は181.54円までユーロに連れ安。ユーロに対してはポンド高で推移したが上値は重かった。
 
ドル円はユーロ円の下落と、ギリシャ協議の決裂にともなうリスク回避ムードのなかで118.30円前後まで失速。豪ドル円は91.76円、加ドル円は94.77円までレンジ下限を広げるなど円買いも入った。欧州序盤までの豪ドル安・NZドル高は一服し、豪ドル/ドルは0.77ドル半ば、NZドル/ドルは0.75ドル前後で振幅。