NY為替概況 ドル高反転、ドル円は118円後半へ低下

2015年02月24日 07:33

NYタイムのドル円は上値の重い展開。米長期金利が低下したことをきっかけに、ロンドン午前のドル買いの流れが巻き戻された。米1月中古住宅販売件数が9カ月ぶりの低水準へ落ち込んだことが、ドルの上値を重くした。また、ギリシャが支援プログラムの4カ月延長と引き換えに提出が義務付けられた改革案に対する不透明さも重しとなったほか、24・25日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を控えたポジション調整が進んだ可能性もある。
 
ドル円は、米長期金利が2.05%付近へ下げたことが影響して、118.75円まで下押しした。米1月中古住宅販売件数が、市場予想495万件を下回る482万件にとどまったため、米国の早期利上げ期待が和らいだことが重しとなった。
 
ユーロドルは、ドル高地合いが巻き戻されたことから、1.1360ドル付近まで反発した。ただ、ギリシャをめぐる不透明感がくすぶった影響で、上昇幅は限られた。ロンドン午前に、さえない英2月CBI流通取引調査を受けて、1.5333ドルまで下げ幅を広げたポンドドルは、1.5475ドルまでレンジ上限を拡大。ただ、ユーロドルと同様に上値を追うだけの材料は見当たらず、上昇の勢いは限定的だった。クロス円は、対ドルの動きに連動。ポンド円は184.02円まで上昇し、ユーロ円は134.45円を安値に135円前半まで戻す場面が見られた。
 
資源国通貨は上値の重い展開に。リビアのパイプライン復旧で、NY原油先物がさえない展開となったことが上値を抑えた。ドル/加ドルは1.2624加ドル、加ドル円は94.27円まで加ドル安推移。豪ドル/ドルは、ドル買い一服で下げ渋ったが商品市況の下落から、0.78ドル付近で戻りが鈍くなった。豪ドル円は92.63円まで下押しした。