NY為替概況 グッドフライデーで動意薄の展開 ドル円は102.40付近で振幅

2014年04月19日 06:12

きょうのNY市場は小動きが続いた。きょうはグッドフライデーで株式、債券、商品の各市場も休場で、市場参加者が少なく動意薄の展開。
 
ドル円は102.40近辺での振幅が続いた。ドル円は先週、101円台前半まで下落する場面も見られたが、今週は買い戻しも入り102円台半ばまで戻してきている。
 
きょうは東京時間に一時102.55付近まで上昇し21日線を上回る場面もみられたが、その上げは続かなかった。ただ下押しの動きもなく、102円台半ばの水準を維持しているが、102円半ばには第1関門ともされるフィボナッチ38.2%戻しの水準があり、加えて上記のとおり21日線もその付近に来ている。上昇トレンドを回復できるか注目のポイントに来ているとも言え、イースター休暇明け以降の動きが注目といったところ。
 
一方、ユーロドルも1.38台前半での小動きが続いた。今週のユーロドルは上値の重い展開となったが、1.38台は維持されており底堅さも見せている。基本的には低インフレからECBの追加緩和期待が根強く、ユーロは下向きを見込む向きが多いが、短期的には新興国通貨からの資金シフトなども観測される中、上昇を見込む声も少なくない。
 
来週はオバマ米大統領が来日するが、訪米してTPP交渉に望んでいた甘利大臣と米通商代表部(USTR)のフロマン代表との協議は合意に至らず、来週以降に持ち越しとなった。また、前日の4者協議の合意で一旦落ち着いたかに見えるウクライナ情勢も、ホワイトハウスがロシアに対する強硬姿勢を崩しておらず、なお予断を許さない状況。