NY為替概況 ギリシャ情勢に暗雲、ユーロ中心にリスク回避

2015年02月05日 07:42

NYタイムは、当初は米経済指標の強弱を受けても様子見姿勢が強かった。米ADP全国雇用者数は強弱ミックスで反応しにくかった。強い米1月ISM非製造業景況指数(結果56.7、予想56.4、前月56.5)に対しても、ドル円は117円半ばで一時的に強含んだ程度。
 
ただ、引けにかけてギリシャとECBの話し合いが不調に終わったことが伝わり、ユーロ売りを中心にリスク回避の様相が急速に強まった。ECBはギリシャ債を担保に適用するための特例措置を解除する方針を表明した。まだ、ギリシャ側は調整の継続を表明しているが、ユーロドルは1.1315ドル、ユーロ円は132.55円まで下振れた。ドル円も、米10年債利回りがリスク回避を意識し一時1.73%台まで急低下したことから、117.07円まで一時水準を下げた。
 
クロス円でもリスク回避の円買いが終盤急速に進行。ポンド円は177.61円、スイスフラン円は126.35円、豪ドル円は90.73円まで下落。NZドル円も86円付近まで下押した。対ドルでも各通貨は重い動きとなり、ポンドドルは対ユーロの買いを支えとしつつも1.51ドル後半へ下押し。豪ドル/ドルは0.77ドル半ば、NZドル/ドルは0.73ドル半ばでさえない動きだった。
 
加ドルは弱い加1月Ivey購買部景況指数(結果45.4、予想53.4、前月55.4)や、米週間原油在庫の積み増しを受け、ドル/加ドルは1.2592加ドル、加ドル円は93.06円まで加ドル安が進んだ。