NY為替概況 ウクライナ懸念が後退しドル買い優勢に ドル円はポイントに差し掛かる

2014年04月18日 06:32

きょうのNY市場はドル買いが優勢となった。この日発表された米経済指標は底堅い米経済を裏づける内容となった他、ウクライナ情勢に関するウクライナ、ロシア、EU、米国の4者協議で共同声明を伴った合意が伝わり、武装勢力に対して解除を求めたことから、緊張緩和への期待が強まりドルをサポートした。
 
明日からのイースター休暇を前に全体的に調整中心の雰囲気があった中、ドルの買い戻しが強まった格好。
 
ドル円は102.45付近まで上昇し、4月の下落のフィボナッチ38.2%戻しの水準まで戻している。38.2%戻しの水準第1関門でもあり、その水準を突破し上への流れを回復できるか注目のポイントに来ている。目先は102.50付近に21日線も控えている状況。
 
一方、ユーロドルは売りが優勢となり、1.38台半ばから前半まで値を落とす動き。メルシュECB専務理事が、ユーロの上昇が続くようであれば行動も辞さない姿勢を示していたこともユーロを圧迫していた。
 
ただ、きょうも1.38台は維持しており底堅さも見られる。中銀の買いなども観測されていたようだ。ECBの追加緩和に関しては期待感は根強いものの、早期実施という点では不透明な部分も多い。デフレリスクへの懸念は強いものの、新興国通貨などからの資金シフトに伴う買いを集めているのかもしれない。
 
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