NY為替17日概況 ドル軟調も、FOMC控え値動きは限られる
NYタイムでは、ドルが資源国通貨を中心に弱含むも、明日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて、ポジション調整が中心で値幅は限られた。本日から2日間にかけたFOMCの会議がスタートし、様子見ムードが一段と強まった。今回のFOMCは、量的緩和(QE)縮小の開始が決定されるか、QE縮小幅はどの程度になるか、フォワードガイダンスの変更は行われるかなど、注目度は高くポジションを傾けづらい。
堅調な米株の動きにも後押しされて、資源国通貨は対ドルで上昇。豪ドル/ドルは0.9367ドル、NZドル/ドルは5月16日以来となる0.8249ドルまで上値を伸ばしたほか、ドル/加ドルは1.03加ドルを割り込み、8月1日以来となる1.0274加ドルまで加ドル高・ドル安となった。一方の欧州通貨は対ドルで動意が鈍く、ユーロドルは1.33ドル半ば、ポンドドルは1.59ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.92 CHF後半を中心に小幅な上下動となった。NYタイムで発表された米8月消費者物価指数は、総合・コアともに市場予想を下回ったが、米7月対米証券投資は予想外の流入となった。この結果を受けての為替相場の反応は限られた。
ドル円は99.39円まで上昇し、高値をわずかに更新したが、上値も重く日通しで99円前半での推移が続いた。また、クロス円は株高や主要通貨の対ドルでの堅調地合いを背景にしっかり。豪ドル円は93.00円、NZドル円は81.89円、加ドル円は96.69円まで上値を伸ばしたほか、ユーロ円は132円前半、ポンド円は157円後半、CHF円は107円前半で底堅い動きが続いた。ただ、こちらもFOMCを控えて値動きは限定的にとどまった。
6時現在、ドル円は99.12円、ユーロドルは1.3359ドル、ユーロ円は132.42円で推移。