NY為替概況 米財政協議が難航 ドル円は200日線の水準に到達

2013年10月08日 06:40

きょうのNY市場、米財政協議が難航し依然として解決の糸口が見えない中、先行き不安感からのリスク回避的な動きが見られている。依然としてドル売りが優勢となっている他、円相場は円買い優勢の動きが続いている状況。

序盤にドルが急速に買い戻される場面が見られた。特段の材料はなかったが、米連邦政府の6ヵ月間の資金繰りを確保する継続予算決議案が可決されるのではとの噂が広がっていた模様。ただ、真偽は確かではなく信頼性に欠けていたことから直ぐに戻している。

ドル円は97.20近辺まで一時買い戻される場面も見られたが、米株も軟調な中、終盤になって売りが強まり、96.70近辺まで下落し200日線の水準に到達した。8月の安値96.00が視野に入る。

ユーロドルは先週末の安値水準である1.3545付近まで一時下落する場面が見られたが、そのご、1.35台後半まで戻す動き。ただ、1.36台にはなお慎重な気配も見られている。米政府機関が閉鎖して1週間が経過し、いまだ出口が見えない状況が続いている。最悪の事態である米債務上限引き上げの期限を10月17日に控える中、今週が山場になる可能性もある。混乱を嫌気したドル売りが優勢になってはいるものの、今週末の3連休までには解決を見せるとの期待も一部ではあり、更なる上値には慎重といったところもあるのかもしれない。

なお、米上院金融委員会は債務上限に関して10月10日にルー米財務長官の公聴会を開催すると発表。少なくともそれまでは打開策が出ない可能性もあるのかもしれない。