NY株式概況 良好な雇用指標でダウは反発 ナスダックは小売の一角が弱い
2014年03月07日 06:49
NY株式6日(NY時間16:22)
ダウ平均 16421.89(+61.71 +0.38%)
S&P500 1877.03(+3.22 +0.17%)
ナスダック 4352.13(-5.85 -0.13%)
CME日経平均先物 15300(大証終比:+180 +1.18%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は反発。ウクライナ情勢が一服の中、この日発表になった米新規失業保険申請件数が良好な内容だったことから、買いが優勢となった。
明日の米雇用統計への警戒感を高める内容となった。ただ、下値での押し目買い意欲も強く、下げも限定的でダウ平均は30ドル安程度での推移が続いた。
ダウ採用銘柄ではアメックス、キャタピラー、JPモルガンが上昇。一方、ファイザー、ホームデポが軟調。
ケンタッキー・フライド・チキンを展開するヤム・ブランズが上昇。アナリストの投資判断引き上げが好感されている。薬漬け鶏肉の問題で低迷していた中国での売上げが回復の兆候を見せていると指摘。
一方、ナスダックは中盤に利益確定売りに押され続落している。冴えない小売企業の決算や、バイオテクノロジー関連の軟化が圧迫した。
オフィス用品や家具の小売販売のステープルズが下落。この日の決算が冴えなかったことが嫌気されている。第1四半期の見通しも予想を下回るものとなった。北米で最大225店舗を閉鎖し、最大5億ドルコスト削減策も発表している。
コストコも決算が冴えず、商いを伴って下落。
ギリアド・サイエンシズが商いを伴って下落。HIV薬がリコールされていることが明らかとなった。また、セルジーンなどバイオテクノロジー関連に軟調な銘柄が目立つ。アナリストからの過熱感を指摘するレポートが材料視されていた。