NY市場 株式概況 大幅高 米財政協議に楽観的なムードが広がる

2013年10月17日 05:51

NY株式16日(NY時間16:24)
ダウ平均   15373.83(+205.82 +1.36%)
S&P500    1721.54(+23.48 +1.38%)
ナスダック   3839.43(+45.42 +1.20%)
 
きょうのNY株式市場、ダウ平均は大幅高。米財政協議が合意に近いとの見方から、市場には楽観的なムードが広がった。ダウ平均の上げ幅は一時200ドルを超えるなど買戻しが強まっている。
 
米上院の合意案はオバマケアの大幅な修正は盛り込まれず。が2月7日まで債務上限を引き上げ 1月15日までの暫定予算を成立させ政府機関の閉鎖を解除するというもの。以降については12月13日までに結論を出すという内容。下院共和党も協議に入っている。
 
ダウ採用銘柄は27銘柄が上昇。JPモルガンやゴールドマンといった金融株が上昇。JPモルガンは昨年発覚した巨額トレーディング損失に関連し、米商品先物取引委員会(CFTC)に1億ドル支払うことで和解したと伝わった。一方、シスコやホームデポが下落。
 
この日決算を発表したバンカメが上昇。クレジット損失引き当て金の減少が寄与し、前年同期の赤字から黒字に転じた。融資の伸びが堅調で信用の質も改善しているものの、債券の取引量が減少しトレーディング収入は落ち込んでいる。
 
米資産運用大手ブラックロックが上昇。ETF(上場投資信託)のiシェアーズやリテール部門の需要が堅調で好調な決算を発表した。
 
ナスダックも反落。アップルが続伸し500ドル台を回復。廉価版の新型スマートフォン「iPhone5C」の発注を削減すると伝わったものの、同時に発売されていた新型版「5S」が好調なことが好感されている。