NY市場 ドル円は失望売り 9月の可能性は著しく後退
2013年09月07日 00:22
きょうの米雇用統計の発表を受けて、ドル売りが強まっており、ドル円も一時98.50近辺まで失速した。
米雇用統計だけは開いてみないと分からないということを、まざまざと見せつけられている。特に非農業部門雇用者数(NFP)が予想を下回ったことはもちろんだが、それ以上に、前回分の5.8万人もの下方修正は失望的な内容である。一方、失業率は7.3%に改善し、FRBの経済見通しの範囲内に入って来ているが、労働参加率が63.2%と78年8月以来の水準に低下していることは気掛かりである。
シリア情勢への不透明感もある中、今回の米雇用統計は、FRBが今月のFOMCでQE縮小に動く可能性を著しく後退させている。
ドル円は一時10日線(本日98.70付近)を下回った。目先の下値メドとしては21日線が98.15付近に来ている。