NY市場 やや過剰反応か FOMC前の調整のきっかけに

2013年09月16日 23:55

ユーロドルは1.3360近辺と、上げは一服しているものの、本日の高値圏での推移が続いている。
サマーズ元米財務長官がFRB議長候補を辞退したことで、米10年債利回りも10ベーシス超低下しており、為替市場ではドル売りが優勢となった。
サマーズ氏でなければ、イエレンFRB副議長が最有力候補となるが、副議長はこれまでハト派の急先鋒として知られており、サマーズ氏よりは、引き締めへの速度は緩いのではとの期待が市場には強いようだ。
バーナンキFRB議長も議長就任前まではインフレ・ファイターだったことを思い起こせば、必ずしも議長就任前と就任後の姿勢が一致するとは言えない。
もし、イエレン副議長が議長に就任したからと言って、ハト派政策になるとも思われず、市場の反応はやや過剰との印象は否めないが、この件をきっかけに、市場は、FOMCを前に一気に調整の動きを強めたのかもしれない。
ただし、今回の件が今週のFOMCに何らかの影響を及ぼすとは考えずらい。
ユーロドルは1.3320/30水準に買いオーダーが観測されており、1.3390/00水準にはソブリン系などの売りオーダーが観測されている。