LDNFIX ドル円 米指標で振れるも持ち直す

2014年06月05日 01:26

NYタイム午前、ドル円はADP雇用報告の弱さを受け一時102.44円まで水準を下げたものの、強いISM非製造業景況指数発表後の米長期金利上昇から、102.70円付近まで持ち直した。米5月ADP全国雇用者数は+17.9万人となり、市場予想の+21.0万人より弱かった。一方で米5月ISM非製造業景況指数は56.3と、市場予想の55.5を上回っている。米長期金利は2.56%台まで低下後、2.6%台まで上昇した。
 クロス円もドル円に似通った上下となり、ユーロ円は139.60円台へ下押し後に139.90円付近へ反発、ポンド円は171.70円台から172.08円まで上昇した。オセアニア通貨は、豪ドル円は95円前半で横ばい、NZドル円は一時86.23円まで下落したものの下げ渋り、86.50円付近へ戻した。
 対ドルで、欧州通貨は米長期金利の動向をにらんだドルの強弱に反応した。ユーロドルは1.3639ドルまで上昇を先行させた後に1.3610ドル付近へ、ポンドドルは1.6769ドルから1.6740ドル付近へ反落。豪ドル/ドルは0.92ドル後半で上下、NZドル/ドルは0.84ドル前半で戻りが鈍かった。
 加ドルは、加金融政策の発表後に売り優勢となった。BOC(カナダ銀行)は市場予想通り、政策金利の1.00%据え置きを発表。一方で「物価上昇ペースは予想を上回っているものの、低インフレのリスクはこれまで以上に大きくなっている」との見解を示した。ドル/加ドルは一時1.0955加ドルの加ドル安水準をつけた。加ドル円は93.80円台から93.70円台へ下押し。ただ、その後は加ドル売り勢いは緩んでいる。