LDNFIX クロス円は軒並み年初来高値を更新

2014年11月15日 02:26

ロンドンフィックスにかけては、週末の主要20カ国(G20)首脳会議や財務相会議を控え、ドルが調整売りに押された。ドル売りの流れは、商品市況にも波及し、金や原油価格が軒並み大きく上昇したことで、欧州通貨や資源国通貨を買い戻す勢いが強まった。
 
この日発表された、米10月小売売上高は総合で前月比+0.3%、同コアも+0.3%と、前月のマイナスからプラスに転じた。昨日の小売大手ウォルマート・ストアーズの決算内容が好調で、消費拡大への期待が膨らんでいたが、そうした見方をある程度裏付ける格好となった。また、米11月ミシガン大学消費者信頼感・速報値は89.4と市場予想87.5を上回り、2007年7月以来の高水準となった。
 
ドル円は、小売売上高の結果直後に米長期金利の上昇を伴って、116.83円まで年初来高値を塗り替えた。その後は、週末のイベントを控えたポジション調整のドル売から、116.30円台まで押し戻されたが、本邦の政策期待から同水準では下げ渋った。米超長期債に買い戻しが入り、上昇していた米金利が低下したことも、ドル売りを誘発したとの声も聞かれた。
 
一方で、ユーロや資源国通貨は堅調。序盤こそ、ドル買いが先行したことで上値が抑えられたが、取引一巡後にドル売りが強まったため、ユーロドルは1.2495ドル、豪ドル/ドルは0.8735ドル、NZドル/ドルは0.7909ドル、ドル/加ドルは1.1301加ドルまでドル安・他通貨高が進んだ。加ドルは、予想比強めの加9月製造業出荷や、NY原油先物価格の大幅反発も、手掛かりとなった。
 
クロス円もしっかり。対ドルでの上昇やドル円の下げ渋りも加わって、ユーロ円は145.50円、豪ドル円は101.76円、NZドル円は92.13円、加ドル円は103.19円まで軒並み年初来高値を更新する通貨が目立った。
 
 
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