LDNFIX=FRB議長の証言めぐってドル上下

2014年07月16日 01:36

イエレンFRB議長の証言を巡ってドルが動意付いた。証言内容のテキストが伝わった段階では、従来のハト派色が確認されたことでドル売りが入ったが長続きせず。イエレンFRB議長は「高水準の金融緩和が引き続き適切」、「労働市場にはかなりのたるみが依然としてある」などと述べた。多くの市民は失業したままであり、米景気回復は完了しておらず、住宅市場の動向には失望していると語った。
 
その後、質疑応答が始まるとドル買いが優勢に。イエレンFRB議長は「GDP縮小に関わらず、多くの指標は明るさが一段と増している」、「利上げ前に経済が底堅い道筋にあること確実にする必要がある」などと語った。わずかにハト派色が緩んだようにみえる。
 
ただ、ドル売りからドル買いへと移行したものの、イエレンFRB議長のスタンスは慎重に慎重を期すハトだった。ドルや米長期債利回りの上下動の背景はイエレンFRB議長の発言から多くを読み取ろうとした市場参加者の勇み足だろう。手がかりに飢えた市場参加者の心境が、存在しないものを存在するかのようにみせたのではないか。
 
本日発表された米経済指標では、米小売売上高が市場予想の伸びに届かなかった一方で、米NY連銀製造業景況指数は強く、2010年4月以来の高水準を記録した。強弱の内容に相場の反応は限られた。
 
ドル円は101.44円まで下押し後、101.75円まで反発に転じたものの、ドル買いも続かず。ユーロドルはユーロ売り・ポンド買いが続いたこともあり、1.3562ドルまで軟化。ポンドドルは1.7192ドルまで上昇し、オプションバリアに迫ったが1.71ドル前半に調整している。ドル/加ドルは1.0770加ドルまでドル高・加ドル安に。豪ドル/ドルは0.9349ドル、NZドル/ドルは0.8750ドルまで下落した。ロンドンフィックスにかけて豪ドル買い・NZドル売りが持ち込まれ、NZドルの重さが目立っている。
 ユーロ円はユーロドルの軟化につれ137.89円まで下落。加ドル円は94.35円、NZドル円は88.99円まで安値を塗り替えた。主に対ドルの値動きに追随しているが、続伸して始まった米株価指数が失速したこともクロス円の重し。
 
 
 
(世界限定1954点)不滅の破壊神、“GODZILLA ゴジラ”の映画公開を記念し、ワーナーブラザースと東宝の監修のもとで創作された、未曽有の限定版ウォッチが誕生しました。