LDNFIX=米雇用統計でドル買いからドル売りに

2015年01月10日 01:23

ロンドンフィックスにかけては、12月の米雇用統計を受けてドルが上下した。非農業部門雇用者数(NFP)が拡大を続け、前回11月分が上方修正されたほか、失業率は2008年6月以来の低水準を記録したことを手がかりにドル買いが優勢に。その後は賃金の伸びが加速しなかったことが蒸し返されドル売りに傾斜した。
 
ドル円は119.80円付近まで戻した後、118.66円まで安値を更新。米株価指数が反落の動きとなっていることも円買いにつながっている。ユーロドルは1.1762ドルまで下げてから1.1841ドルまで強含み。ポンドドルは1.51ドルちょうど付近で下げ渋り、1.51ドル半ばでしっかりと推移。豪ドル/ドルは0.8196ドルまで上昇した。ユーロやNZドルに対する豪ドル買いも寄与。
 
ただ、米国の労働力人口がさほど伸びていない一方で、NFPの拡大ペースは十分に強く、労働市場の引き締まりは継続している。今回の平均時給の弱さは否めないとしても、賃金の伸び加速に向けた秒読み段階に入っていると思われる。
 
ドル/加ドルは米雇用統計を受けたドル買いや弱い加雇用統計を受けた加ドル売りで、1.1890加ドルまでドル高・加ドル安推移。加ドル円は100.19円まで下げ幅を拡大している。
 
豪ドル円を除いてクロス円は軟調。ユーロ円は140.33円、ポンド円は179.68円、NZドル円は92.81円まで下げた。ドル円の下げや株安が重し。