LDNFIX=ドル買い、円買い、リスク回避ムードくすぶる

2014年10月11日 01:04

ロンドンフィックスにかけては、リスク回避ムードがくすぶる中でドル買い・円買いが優勢だった。米国の早期利上げ観測は後退しているが、米国と主要国との金融政策の方向性が明確に違うことから、中長期的なドル高の流れに変化はみられず、ドルには買い戻しが入った。一方で、円も上昇。下げ先行で始まったダウ平均が一時プラス圏を回復し、株安の連鎖がいったん途切れたと思われたが、程なくマイナス圏へ沈むなどリスク回避ムードが残ったことが円を下支えした。
 
ドル円は、ドル高と円高に挟まれて明確な方向性は定まらず、107円後半での振幅が続いた。クロス円は軟調。他通貨がドル買い戻しの影響から上値が重くなったことに加え、株安に伴う円買いが進んだことで、ユーロ円は136.00円、ポンド円は172.74円、スイスフラン(CHF)円は112.45円までそれぞれレンジ下限を拡大。予想を大きく上回る9月就業者数を受けて96.67円まで上伸していた加ドル円も、96.20円付近へ押し戻された。
 
ドルストレートはさえない展開。ユーロドルは、ドラギECB総裁の「必要なら追加措置を講じることに同意」との発言を受けて、1.2609ドルまで下値を伸ばした。ユーロクロスでのユーロ安もユーロドルの上値を抑えた一因。その他の通貨では、ポンドドルが1.6009ドル、ドルCHFは0.9593CHFまでドル高推移。ドル/加ドルも、1.1161加ドルまで加ドル高が進んだ後に1.1220加ドル付近まで加ドルは売り直された。
 
カナダの9月就業者数は、市場予想+2.00万人を大幅に上回る+7.41万人となった。また、同失業率は2008年12月以来の低水準となる6.8%へ改善した。
 
 
XEMarkets 口座開設