LDNFIX FRB議長の講演を受けてドル買い

2014年08月23日 00:52

ロンドンフィックスにかけては、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容を受けてドル買いに。ドル円は104.20円まで上昇し、1月以来の高値をつけた。ユーロドルは1.3220ドルまで下げ年初来安値を更新。ウクライナに向けてロシアから人道支援物資をのせたトラックが未許可のまま侵入したとの報道もユーロの重し。ポンドドルは1.6562ドル、豪ドル/ドルは0.9293ドル、NZドル/ドルは0.8381ドルまでドル高推移。
 
イエレンFRB議長は「2つの責務の達成は早期の利上げにつながる可能性」があると述べた。利上げ開始時期に関しては弱い賃金の伸びを中心に判断しないことを示唆している。「FOMCは労働力の活用が極端に低いと認識」、「雇用増加のなかでも労働市場は完全に回復していない」とし、従来のハト派なコメントを繰り返している部分は多く、「FOMCの関心は雇用のたるみの水準に移行している」としたが、労働市場のたるみを客観的に測定することの困難さも認めている。この曖昧なたるみというコンセプトをもって市場との対話は図りづらく、妥当な利上げ開始時期にめどがつけられないなら、ハト派の後ろ盾は揺らぐ。賃金の伸びの弱さを強調して言及する頑ななハト派色はやや後退した印象だ。
 
クロス円の一角はドル円につれて高値更新。ポンド円は172.63円、加ドル円は95.07円、豪ドル円は96.87円、NZドル円は87.52円まで強含んだ。ユーロ円は138円ちょうど付近に接近する場面はあったが、137円半ばへと押し戻された。
 
 
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