LDNFIX ECB理事会控えてユーロ売り

2014年04月03日 00:51

ロンドンフィックスにかけての為替市場ではユーロが重かった。明日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、ユーロ圏のディスインフレ傾向に対する有効な策が打ち出される可能性は低いと見通されているが、ユーロ圏の景気回復支援のためにはユーロ高トレンドをさらにけん制する必要があり、対主要通貨でユーロ売りが優勢だった。ただ、デフレ通貨は上昇するという円の経験則がユーロにも当てはめられつつある節もあり、ユーロの下値は深くならず。
 発表された3月の米ADP雇用者数は市場予想並みの増加幅だった。前回値は上方修正されたが、為替市場では特に材料視されていない。3月の米製造受注指数は前月比で市場予想の伸びを上回ったものの、本指数はリーマン・ショック後の高水準を回復した後にトレンドを失っており、今回も目を引くような結果にはならなかった。
 ユーロドルは1.3755ドルまで下げ幅を拡大。週明け以降は1.38ドル前半で上値が抑えられ、本日も動揺のパターンとなった。ユーロ円は142.73円まで弱含み。ポンドに対してもユーロ売りが続いた。
 ポンドドルは1.66ドル前半を中心に上値が重い。対ユーロのドル高が波及した。NZドル/ドルは利益確定のNZドル売りが続き、0.8547ドルまで下げ幅を拡大。ドル/加ドルは1.1005加ドルまで加ドル高推移した後、1.1048加ドルまで反転したが方向感は薄い。
 ドル円は103.58円まで下押す場面はあったが、明日のECB理事会や金曜日の米雇用統計を控えて模様眺めムードが強い。ポンド円はロンドン午前に上値を試した後は、172円半ばでもみ合いが続いている。豪ドル円も95円後半で小動き。NZドル円は利益確定のNZドル売りから88.69円まで軟化。