LDNFIX 雇用統計後にドル円下ぶれも持ち直す

2014年06月07日 01:18

NYタイム午前、米5月雇用統計は労働市場の着実な回復をうかがわせる内容となり、ドル円が上昇した。結果発表後こそ売買が交錯し、ドル円は102.55円へ瞬間的に上ぶれ後、102.11円まで下落した。米長期金利がいったん上昇したものの低下したことに反応した。米債は、最大の注目イベントである雇用統計で踏ん切りをつけた市場参加者が、ショートポジションの解消に動いたようで上昇しきれなかった。しかし米株価は底堅い指標結果を好感し、上昇して寄り付いた。金利水準も持ち直し、ドル円も下落幅を帳消し。102.62円まで本日高値を更新した。
 ドルは他通貨に対しても底堅かった。米金利低下局面では対ドルで各通貨とも上昇し、ポンドドルは1.6845ドル、ユーロドルは1.3678ドルまで上昇。オセアニア通貨も、豪ドル/ドルが0.9359ドル、NZドル/ドルが0.8554ドルまで上ぶれた。しかしその後はポンドドルが本日安値1.6781ドルをつけ、ユーロドルもいったん1.3620ドル台へ下押し。豪ドル/ドルは0.9319ドル、NZドル/ドルは0.85ドル前後まで軟化する場面が見られた。
 クロス円は、対ドルでの各通貨の上下とともに動意しつつも、対ドルでの円売りに支えられ底堅さを維持。ポンド円は172.52円まで上ぶれ後に下押したものの、172円前半を中心とした動きに。ユーロ円は139円後半、豪ドル円は95円半ばから後半で推移し、NZドル円は87.46円を上値に87円前半レンジ中心での動きだった。