LDNFIX 豪ドル円、1カ月ぶりの高値 動意は鈍い

2015年02月26日 01:32

ロンドンフィックスにかけては、資源国通貨が底堅い動きを継続。中国景況感の改善、米FRB議長が利上げを急がない姿勢を示したこと、さらには3月以降のユーロ圏の緩和マネーへの期待などが要因となって、世界経済に対する前向きな見方が広がったことが通貨を下支えした。ただ、ギリシャの支援交渉が山場を越えたほか、イエレン米FRB議長の議会証言も波乱なく通過し、市場の関心が来週の米雇用統計へ向かい始めているため、様子見姿勢もそれなりに強く、取引は盛り上がりに欠けた。
 
豪ドル円は1月28日以来の高値となる93.97円まで上昇幅を広げたほか、加ドル円は95.88円、NZドル円は89.88円まで上昇した。また、豪ドル/ドルは0.78ドル後半、NZドル/ドルは0.75ドル半ば、ドル/加ドルは1.2430加ドル近辺と、各通貨ともドルに対して本日の高値圏で推移した。
 
ドル円は小幅にレンジを拡大。昨日のイエレン議長の議会証言を受けたドル高調整が一巡したことから、買い戻された。米長期金利が2.0%付近へ戻す動きに連動して、119.07円まで上昇幅を広げた。ただ、ドル買いを積極的に仕掛ける材料も少なく、上値は限定的だった。
 
ユーロドルは上昇幅を縮小。ロンドン午前に1.1390ドルをつけた後は、上値が重くなり1.1336ドルまでレンジ下限を塗り替えた。ポンドやスイスフラン(CHF)も対ドルで伸び悩んだ。クロス円は、対ドルの動きに連動して、ユーロ円が135.00円前後、ポンド円が184円近辺、CHF円が125円前半へ上昇幅を縮めた。