LDNFIX 米GDPに反応薄、ドル円101円半ば

2014年05月30日 00:11

ロンドンフィックスにかけての為替相場は動意に乏しい動きとなった。米1-3月期GDP・改定値は-1.0%となり、下振れを見込んで予想された-0.5%を大きく下回った。寒波の影響が予想以上に大きく、前期比でマイナスになったのは、2011年1-3月期以来となる。一方で米新規失業保険申請件数は30.0万件と、労働市場が力強さを増していることが示された。強弱まちまちの指標結果に為替相場の反応は限られた。
 ドル円は、米長期債利回りの低下基調が続いていることが嫌気されて101.43円までわずかにレンジ下限を広げた。米10年債利回りは昨年6月下旬以来の安値水準となる2.40%付近まで低下し、ダウ平均は前日終値を挟んでもみ合い。ユーロはわずかに買い戻しが優勢となり、ユーロドルも1.36ドル前半に水準を戻した。ユーロ円は138.53円まで上値を伸ばしたが、ドル円の下落を受けて伸び悩んだ。また、ポンドドルは1.67ドル前半、ポンド円は169円後半で方向感に鈍い動きとなった。
 一方で、NZドルは一段安。豪ドル/NZドルが昨年12月上旬以来の豪ドル高・NZドル安水準まで豪ドル買い・NZドル売りが進んでいることも重しとなり、NZドル/ドルは0.8452ドル、NZドル円は85.86円まで日通しの安値を更新した。また、豪ドルは買いが一巡し、豪ドル/ドルは0.92ドル後半、豪ドル円は94円前半で狭いレンジ内で推移。