LDNFIX 米CPI後の金利上昇でドル買い優勢

2014年10月23日 00:15

NY序盤は、米消費者物価指数(CPI)発表後の米長期金利の上昇を受けたドル買いが優勢となった。カナダ銀行(BOC)金融政策発表後は加ドル買いが強まった。
 
米9月CPIは前月比+0.1%となり市場予想の±0.0%を上回って、同コアは市場予想通りの+0.1%だった。水準は強くないが、前年比の伸びが鈍化しなかったことに米長期金利は上昇で反応。米10年債利回りは2.2%付近から2.25%手前まで水準を上げた。為替はドル買いとなり、ドル円は107.35円まで上昇。一方でロンドンタイムから軟調だったユーロドルは1.2652ドルまで下落幅を広げた。ユーロ円は、ドル円の上昇による円売りに支えられつつも、ユーロ売りが強まっていくと、135.60円台へ軟化した。
 
他通貨は対ドル・クロス円でまちまち。ポンドドルは1.60ドル半ばで推移。豪ドル/ドルは0.8810ドルまでじり高。NZドル/ドルは一時0.7935ドルまで下押した。
 
クロス円は、ポンド円が172円前後、スイスフラン(CHF)円は112円半ばで推移。豪ドル円が94.51円まで上昇した一方、NZドル円は85円前半でやや動きが重かった。
 
加ドルは、加金融政策の発表後、買い優勢。ドル/加ドルは一時1.1184加ドル、加ドル円は95.87円まで加ドル高推移となった。政策金利は市場予想通り1.00%に据え置き。しかし声明から金融政策に関しての「中立」との文言が削除されたことに、加ドル買いで反応した。インフレは引き続き抑制されているとされながらも、住宅市場の過熱などへの懸念もある。次の金融政策の方向は利上げとの思惑が勝っているようだ。