LDNFIX 米金利低下・株安、為替はリスク回避の円買いに

2014年12月31日 02:07

NY序盤は、アジアタイム終盤からロンドンタイムを通して続いたリスク回避ムードが加速し、為替市場では円買いが強まった。ドル円は、ギリシャ政局不安を背景としたリスク回避の米長期金利低下によるドル売りと、リスク回避の円買いから、19日以来の安値118.86円まで下落。米長期金利は2.165%まで低下し、米株もダウ平均が寄り付き後に17970ドル(-68)まで下落とさえなかった。
 
クロス円でもリスク回避の円買いが進んだ。ユーロ円が11月14日以来の安値144.77円へ下振れたほか、スイスフラン(CHF)円も同日以来の水準120.40円まで下落。ポンド円は今月18日以来の185円割れとなり、184.96円まで下落幅を広げた。加ドル円も102.28円まで円高・加ドル安推移。ただ、こうしたリスク回避ムードは次第に緩み、ドル円が119円前半を回復したほか、クロス円も下落幅を縮小した。
 
オセアニア通貨は対ユーロや対ドルでのオセアニア通貨の底堅さが支えとなったようで、対円でも豪ドル円が97円半ば、NZドル円が93円前半で下げ渋った。
 
ドルが対円で売られたものの、ユーロの対ドルでの戻りは1.21ドル後半レンジにとどまった。一方でドル安や、対ユーロでの底堅さを背景に、ポンドドルは1.5574ドルまでじり高となり、オセアニア通貨の対ドルでの伸びも目立った。豪ドル/ドルは一時0.8203ドルと18日以来の0.82ドル回復。NZドル/ドルは16日以来の高値0.7848ドルまで上昇している。ドル/加ドルも1.1597加ドルまで加ドル高推移となった。