LDNFIX 米株高・債券安を背景に円売り優勢
2014年04月29日 00:23
ロンドンフィックスにかけては円売りが優勢。週明けの米株価の反発と長期金利の上昇を受けて、リスク選好ムードが高まった。この日発表された米3月中古住宅販売保留件数指数が前月比+3.4%と、市場予想の+0.7%を大きく上回ったことも後押しとなった。ドル円は前週末高値102.50円を上抜けて102.63円まで上値を拡大。ユーロ円は142.18円まで上げ幅を広げて4日以来の高値水準を更新した。ポンド円は172.58円、加ドル円は93.12円まで上値を伸ばすなど円が全面安の展開となった。ダウ平均は一時16500ドルの大台を回復させ、米10年債利回りは2.708%まで上昇幅を拡大させた。米政府はプーチン露大統領に近い政府関係者7名と、企業17社に対する追加制裁を発表した。軍事力に寄与するハイテク関連の輸出許可書の申請を拒否し、条件次第では既存の許可も取り消す方針。ロシア側からのアクションはない。緊張感の拡大も懸念されるが、こうした措置が露側の態度を軟化させるのではとの期待もある。
米株高や債券安はドル高にも作用し、ユーロドルは1.3840ドル前後、ポンドドルは1.68ドルちょうど付近まで高値から調整した。月末のリバランスに絡んだフローも要因とされたオセアニア通貨への売りは続き、豪ドル/ドルは0.9253ドル、NZドル/ドルは0.8529ドルまで下値を拡大。NZドル円は87.29円まで売りを先行させたが、円売りに下値を支えられて下げ渋った。