LDNFIX 欧米株・先物下落でリスク回避の円買い

2014年07月11日 00:02

NYタイム序盤は欧州株やダウ先物、大阪225先物が下落するなか、リスク回避の円買いが強まった。ドル円は米長期金利の低下もあって、101.06円まで下落幅を広げた。新規失業保険申請件数が市場予想より改善したことは歯止めにならなかった。米株価が大幅反落で寄り付いたことを確認し、ドル円は厚めの買いが控える101.00円の節目を前に下げ渋り、5月21日以来の101円割れはいったん回避。ただ、同水準割れにはストップロスの売りも控えている。米5月卸売在庫は前月比+0.5%(予想+0.6)同卸売売上は+0.7%(+0.9%)と、やや弱めだったが、動意材料にはならなかった。
 
クロス円も同様に、ポンド円が172.97円、豪ドル円が94.72円、NZドル円が88.98円、加ドル円が94.68円まで下落。ドル円と同様にNYオープンを境に下げ渋ったが、ユーロ円は、NYオープン後も137.50円までさらに水準を下げている。ユーロドルが1.36ドル割れとなったことが重しとなった。スイスフラン(CHF)円もユーロ円の下落に付き合うように113.27円まで下落幅を広げている。
 
ユーロドルは1.3589ドルまで下ぶれた。円買い地合いのなか下落を先行させたユーロ円に引っ張られるように、1.36ドルの節目付近へ下押し推移していた。オプション(OP)のカットオフであるNYタイム10時(日本時間23時)を境に1.3600ドルのOPの支えを失うと、下攻めが進んだ。ドルCHFも一時0.8934CHFまでCHFじり安となった。他通貨もクロス円の下落に引っ張られ水準を下げたが、NYオープン前には売りの流れはいったん止まっている。本日ここまでの対ドル安値はポンドが1.7105ドル、豪ドルが0.9361ドル、NZドルが0.8794ドル、加ドルが1.0676加ドル。