LDNFIX 欧州通貨は底堅さ維持、米金利低下も支援

2014年04月08日 00:35

 NYタイム序盤は、資産買い入れなど非伝統的な金融緩和策からやや距離感を保った欧州高官の発言を受け、ユーロドルが1.3746ドルまで上昇するなど欧州通貨が底堅かった。米金利低下からドルが重い動きとなったことも、対ドルでの各通貨の支援となった。ユーロ円も141.88円、ポンドドルは1.6624ドル、ポンド円は171.61円まで水準を上げた。
 ドル円は、米株式が軟調に寄り付いたことや米金利の低下をながめ、103円の節目に近づいた。しかしユーロ円ほか、対ドルでの各通貨の底堅さに支えられたクロス円の上昇に引っ張られ、ドル円も103.20円付近まで一時戻すなど、下方向への動きをさらに推し進めるには至らなかった。ただ、クロス円のけん引だけでどこまでも円売りが進む状態でもなく、その後はユーロ円が141.60円付近、ポンド円が171.20円付近へと水準をやや下げ、ドル円も103.10円付近に下押した。
 オセアニア通貨は下げ渋った。米10年債利回りが2.7%割れまで低下するなか、対ドルでオセアニア通貨は買い戻され、豪ドル/ドルは0.9254ドル、NZドル/ドルは0.8573ドルを安値に小幅に反発。豪ドル円は95.34円から一時95.70円付近、NZドル円は88.50円から88.90円付近まで上昇する場面が見られた。加ドルも、ドル/加ドルは1.0970加ドル台、加ドル円は94.10円付近まで加ドル買いが一時進んだ。