LDNFIX 株安でリスク回避色強まる

2014年12月16日 01:39

ロンドンフィックスにかけては円買いが優勢に。16-17日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、積極的な取引が見送られやすいなかではあったが、買い先行ではじまった米株価が、マイナスに転じたことでリスク回避色が徐々に強まった。
 
ドル円は、序盤こそ119円台回復に迫る場面もあったが、S&P500が節目の2000pを一時割り込むなど、取引一巡後に株価が反落したことを受け、118.10円付近まで押し戻された。米長期金利が2.11%付近で伸び悩んだことも、ドル円の上値を抑えた一因となった。また、本日発表された経済指標では、米12月NY連銀製造業景況指数が約2年ぶりのマイナスとなった一方で、11月鉱工業生産や同設備稼働率は揃って市場予想を上回るなど強弱まちまちで、市場への影響は限定的だった。
 
クロス円も、さえない株価動向が影響して、スイスフラン円は122.30円台、豪ドル円は97円前半へ押し戻され、ユーロ円は146.83円、NZドル円は91.43円、加ドル円は101.61円まで下落した。ポンド円も、11月24日以来の安値となる184.47円まで安値を塗り替えた。
 
ドルストレートも軟調。クロス円での下落が重しとなり、ユーロドルは1.24ドル前半で上値が重くなったほか、東京タイムからNYタイム入りにかけて買い戻されていた豪ドル/ドルは、0.8201ドルまでレンジ下限を拡大した。ポンドドルは、対ユーロでのポンド売りも加わって、1.5609ドルまで下落した。