LDNFIX 強いGDPでドル高、ドル円は120円後半に

2014年12月24日 01:03

ロンドンフィックスにかけてはドル高。米7-9月期GDP確報値が+5.0%と、市場予想や改定値を上回り、約11年ぶりの大幅な伸びとなったのが背景。同個人消費も+3.2%に上方修正され、経済成長の勢いが強まっていることを裏付ける結果となった。一方で、11月耐久財受注は予想外のマイナスとなったほか、同新築住宅販売件数は昨日の中古住宅に続き市場予想を下回り、ドル買いの勢いは緩んだ。関連市場では、ダウ平均が史上初の1万8000ドル台に上昇し、米10年債利回りは2.20%付近まで上昇した。
 
ドル円は120.80円まで上値を伸ばしたが、9日以来の121円大台を試す動きには持ち込めなかった。また、ユーロドルは1.2165ドルまで弱含み、2012年8月以来の1.22ドル大台割れとなり、ポンドドルは昨年9月以来の1.55ドル大台割れで1.5486ドルまで下落した。オセアニア通貨は対欧州通貨での買いを支えに対ドルでも買い戻しが先行していたが、ドル全面高の流れを受けて豪ドル/ドルは0.81ドル近辺に押し戻され、NZドル/ドルは0.7718ドルまでじり安。クロス円は主要通貨の対ドルでの下落が重しとなったものの、ドル円の上昇につられしっかり。ユーロ円は147円付近、ポンド円は187円付近で底堅く推移したほか、豪ドル円は97.90円、NZドル円は93.34円まで上値を伸ばした。
 
また、加ドルは下げ渋る。原油先物が反発していることや市場予想を上回った加10月GDPが支えとなった。ドル/加ドルはドル買いの流れを受けて一時1.1667加ドルまで加ドル売りが進んだが、1.1611加ドルまで買い戻されたほか、加ドル円は103.91円まで高値を更新した。