LDNFIX 強い米雇用統計でドル高、ドル円は102円前半

2014年07月04日 00:56

ロンドンフィックスにかけては、ドル買いが優勢。注目の米6月非農業部門雇用者数は市場予想の21.5万人増を大きく上回る28.8万人増となり、失業率も市場予想の6.3%に対し6.1%に改善した。雇用者数の伸びが20万人を超えるのは5カ月連続で、失業率は2008年9月に並ぶ5年9カ月ぶりの低水準となった。強い雇用統計の結果を受けて株高・ドル高・債券安が進み、ダウ平均は史上初の1万7000ドル大台を突破し、米10年債利回りは2.68%付近まで急上昇した。
 
ドルが全面高で、ドル円は102円大台を乗せると102.27円まで上値を伸ばし6月18日以来の高値をつけた。NZドル/ドルは0.8718ドル、ドル/加ドルは1.0681加ドルまでドル高が進んだ。東京タイムにスティーブンスRBA総裁の豪ドル高へのけん制発言を受けて弱含んだ豪ドル/ドルは0.9329ドルまで一段安となった。ポンドドルも一時1.7103ドルまで売りが強まったが、英早期利上げ期待感を背景に下値は堅く1.71ドル半ばに切り返した。クロス円は方向感の見定めづらい展開となるも株高を背景に底堅く推移。ポンド円は2008年10月以来の175円台を回復すると175.37円まで高値を更新し、NZドル円は89.54円、加ドル円は96.00円までレンジ上限を拡大。軟調の豪ドル円も95.33円を安値に下げ渋った。
 
ユーロはドルの全面高を背景に対ドルでは下落するも、対円ではしっかり。欧州中央銀行(ECB)は市場予想通りに政策金利の据え置きを決定した。ドラギECB総裁の記者会見内容もサプライズに欠けたことから、市場の反応は限定的。総裁はインフレ率が今後数カ月間にわたって低水準を維持し、低金利の期間はインフレ見通し次第との見解を示した。ユーロドルは1.3596ドルまで弱含んだが、ユーロ円は139.30円までレンジ上限を広げるなど小じっかり。
 
 
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