LDNFIX 弱いNFP受け、ドル円は調整売りに押される

2014年09月06日 00:56

ロンドンフィックスにかけてはドル円・クロス円が上値の重い展開に。予想比弱めの米非農業部門雇用者数(NFP)を受けて、ドル円は104.68円まで下げ幅を拡大した。
 
米雇用統計は、NFPが市場予想+23.0万人のところ+14.2万人と、予想を大きく下回り、今年最低の伸びとなった。一方で、失業率は6.2%から6.1%へ改善した。今回、NFPが20万人を超えていれば7カ月連続の大台超えと、1980年以降で3回しかない記録的なケースだった。こうした状況を踏まえれば、今までに積み上がった分もあって、ある程度の下振れは予想の範囲内だったともいえる。市場も、落ち込みは一時的として、米雇用の回復基調は崩れていないとの見方が優勢で、ドル円の下落幅は限定的だった。また、ドル円の上値を重くした一因として、今週のイベントを無事に通過したことによるポジション調整的な円買い戻しもあったもよう。
 
クロス円も、ドル円に引っ張られて上値は重かった。足元の円売りに対する反動も加わって、ユーロ円は135.82円、ポンド円は170.98円、スイスフラン円は112.57円、NZドル円は87.12円までそれぞれ下げ幅を広げた。
 
一方で、ドルストレートは小動き。米雇用統計を受けたドル売りで、ユーロドルが1.2990ドル、ポンドドルが1.6340ドル、ドル/スイスフラン(CHF)が0.9287CHF、豪ドル/ドルが0.9402ドル、NZドル/ドルが0.8347ドルまでそれぞれ上昇幅を拡大した。しかし、ドルの下値が広がらなかったことから、買い一巡後は昨日終値付近へ戻してもち合った。
 
加ドルは、上下に振幅しながらも横ばい。加8月就業者数はプラス予想に反して1万1000人の減少となった。これを受けて、ドル/加ドルは1.0903加ドルまで加ドル安が進んだ。しかし、ドルも同時に売られたことから、加ドル安の流れは限られた。加ドル円は、96.19円まで下押しする場面があった。
 
 
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