LDNFIX 弱い米GDPでドル売り ADPは好調

2014年05月01日 00:18

ロンドンフィックスにかけては、さえない結果となった米GDPを受けてドルが下落した。1-3月期GDPは前期比年率で+0.1%とほぼ横ばいの着地となった。寒波の影響を考慮して、控えめに設定されていた市場予想+1.2%を大きく下回った。一方で同個人消費は+3.0%と、予想の+2.0%を上回る堅調な伸びを示した。GDPへの寄与度では個人消費が+2.04%とけん引役を果たしたが、民間投資が-1.01%、在庫投資が-0.57%、純輸出が-0.83%と落ち込みをみせた。ドル円はGDPに先立って発表された米4月ADP全国雇用者数が22.0万人増となり、週末の米雇用統計に期待をつないでつけた102.67円から反落。米長期金利が2.66%割れまで低下幅を広げる動きにあわせて、102.03円まで下値を拡大させた。
 ユーロドルは1.3877ドルまで反発。想定の範囲となったユーロ圏4月のインフレ指標を受けて、来週のECB理事会では現行の政策が維持されるとの思惑が広がっている。前月から持ち直しに転じている以上、サプライズ以外に追加緩和実施の理由は見当たらない。ポンドドルは1.6901ドルまで直近高値を更新。2009年8月以来のポンド高水準を示現した。NZドル/ドルも0.8601ドルまでレンジ上限を拡大。一方、ドルが下落するなかで豪ドルの上値は重かった。ユーロがインフレ指標の発表後に、対豪ドルで買いを強めたことも影響した。前日の独消費者物価指数の予想比悪化を受けた売りが巻き戻された格好。豪ドル/ドルは一時0.9253ドルまで下値を広げ、豪ドル円も94.63円までつれ安となった。ドル/加ドルは米GDP発表後に1.0944加ドルまで加ドル買いで反応したが、1.0975加ドル近辺まで対ドルで押し戻された。加2月GDPは市場予想通りの+0.2%となり材料視されていない。