LDNFIX 原油安・株安で円高 ドルの反発地合いも後退

2015年01月13日 01:17

ロンドンフィックスにかけては円が全面高。ドル円は119.32円をこの日の高値に一時118.20円付近までスピードをともなって反落し、欧州序盤からの上げをほとんど帳消しにした。NY原油先物が45.90ドルまで直近の安値を塗り替えたことも嫌気され、時間外取引で上昇傾向だった米長期金利がマイナス圏へ低下。米株式相場が続落したことでドル高地合いも失速した。クロス円もユーロ円が139.98円と、昨年10月31日以来の140円割れとなったほか、豪ドル円は96.44円、NZドル円は91.85円、スイスフラン(CHF)円は116.57円まで円高で推移。ポンド円も179円半ばまで戻り高値から押し戻された。
 
米連邦準備理事会(FRB)が公表した12月の米労働市場情勢指数(LMCI)は+6.1と、+2.9から+5.5へ上方修正された前月を上回った。ただ、先週末の米雇用統計で賃金の加速が鈍かったとはいえ、就業者の増加や失業率改善がはっきりと示されていたため、ポジティブな反応は限定的だった。
 
米株安や長期金利の低下でドルは反落。ユーロドルは1.1787ドルから1.18ドル半ばへ切り返し、ポンドドルは1.51ドル半ばまで水準を回復。豪ドル/ドルは0.8131ドル、NZドル/ドルは0.7737ドルを安値に下げ渋った。ただ、原油安が重しとなり産油国通貨の加ドルは対ドルで売りが継続。ドル/加ドルは1.1938加ドルと、2009年5月以来の加ドル安を示現。加ドル円は99.24円まで下値を拡大させた。