LDNFIX 原油や株価の下げ渋りで、リスク回避の円高一服

2014年12月17日 01:22

ロンドンフィックスにかけては円買い一服。NY原油先物が、安値更新後に下げ渋ったほか、下げが先行していた米株価がもち直したことで、直近のリスク回避ムードが和らぎ、円の上値は抑えられた。ただ、本日から明日まで開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思いも強く、積極的にポジションを傾ける感じではないようで、円の下値も限定的だった。
 
ドル円は、米長期金利が約2カ月ぶりの低水準となる2.009%から2.08%台へ戻すのに連動して、NYタイム早朝につけた115.57円を底値に117円前半まで切り返した。クロス円も反発。ユーロ円は144.96円から146円半ば、スイスフラン円は120.71円から122円台、加ドル円は99.14円から100円半ばと、多くの通貨で安値から1円以上もち直し、本日の下落分を帳消しにした。
 
一方で、他通貨はドルに対して伸び悩む格好に。ドル円が水準を戻したことが市場全体へ波及し、ドルは他通貨に対して買い戻された。ユーロドルは1.2570ドルを頭に1.25ドル前半まで上値を切り下げ、豪ドル/ドルも0.82ドル前半へ押し戻された。ただ、こうした中で、加ドルはしっかり。NY原油先物価格が、53.60ドルと2009年5月以来の安値を更新した後に55ドル台へ反発したことが下支えとなり、ドル/加ドルは1.1607加ドルまで加ドル高が進んだ。