LDNFIX 円買い一服も、ドル円・クロス円の戻りは鈍い

2014年05月20日 01:37

ロンドンフィックスにかけては、ドル円・クロス円は下げ渋るも戻りの鈍い展開。欧州株や米株の下げ幅が限られたことで、リスク回避的な円買いの流れはいくらか後退した。ドル円は、ロンドンタイム午前につけた2月5日以来の安値となる101.10円から、101.20円付近までの戻りを試した。ただ、米長期金利の上値が重い中で、積極的に買い進むだけの材料はなく、戻りは鈍かった。これまでサポートだった200日移動平均線を上回る水準への回復は果たせなかった。
 クロス円では、加ドル円が93.00円、スイスフラン円が113.35円までそれぞれレンジ下限を広げる場面もあった。
 ユーロは底堅く推移。東京タイムからのユーロ買い戻しの流れが尾を引き、上方向のストップを巻き込んで1.3734ドルまで上昇幅を拡大した。これより先には、メルシュECB理事が「ECBは緩和のためのツールを複数持っている」、「標準的な手法と非標準的な手法の両方を用いるだろう」との発言を受けて、1.3700ドル付近まで下押す局面もあった。ただ、同理事は先週にも同様の内容を述べていることもあり、下げ幅は限定的だった。ユーロ円は当局者の発言を受けて138.62円まで小幅にレンジ下限を広げた後に、ユーロドルの高値更新の流れに支えられて138.90円台まで戻した。
 そのほかでは、豪ドルがさえない展開。対ユーロでの豪ドル売りが幅広い通貨に波及して、豪ドル円は94.57円まで下落したほか、豪ドル/ドルは0.9350ドル付近で上値が重くなった。