LDNFIX 円売り優勢、米景気の先行きを楽観
2014年04月02日 00:45
ロンドンフィックスにかけての為替市場では、ドル円やクロス円の一角が上値を伸ばした。米3月ISM製造業景況指数は市場予想にやや届かず軽い失望感はあったが、2カ月連続で上昇したため、米株高や米利回りの上昇を支援し、リスク選好のパターンが継続。ダウ平均の上げ幅は一時100ドルを超え、S&P500は過去最高値水準での攻防となっている。ただ、米ISM製造業景況指数の内訳の雇用指数は52.3から51.1へと小幅に低下し、週末の米雇用統計に対する期待感を高める結果にはなっていない。
ドル円は103.61円まで上昇し、クロス円の一角も堅調に推移。ユーロ円は142.98円、ポンド円は172.40円まで水準を切り上げた。加ドル円も93.96円まで高値を塗り替えている。豪ドル円は95.40円の安値から95円後半まで持ち直したが、高値更新には至らず。
ユーロドルは1.3816ドルまで強含み、その後はやや伸び悩む場面はあったが、1.38ドルちょうど前後で底堅さを維持。コンスタンシオECB理事はデフレ見通しは持っておらず、「インフレ率の結果には修正が入る」との認識を示した。ECB理事会での追加緩和決定を連想させるような発言内容は見当たらない。
ポンドドルは英製造業PMIが4カ月連続で低下していることを背景に1.66ドル半ばで引き続き重かった。
ドル/加ドルは1.1021加ドルまで加ドル買いが優勢に。豪ドル/ドルは0.9230ドルの安値から0.92ドル半ばまで戻りを試している。NZドル/ドルも0.8650ドルまで弱含んだが下値は限定的。