LDNFIX 円売り、対欧州通貨から対ドルへ移行

2014年12月30日 01:06

NY序盤は円売りが強まった。東京タイムにエボラ熱発生の懸念から進んだリスク回避の円買いがロンドンタイム以降は巻き戻され、対欧州通貨中心に強まっていた円売りが、NY勢参入とともに対ドル中心に移行。エボラ出血熱の感染が疑われた東京の男性から、ウイルスは検出されなかったという。
 
ユーロ円がロンドン午前につけた147.07円を上抜けて弾みをつけたのに続き、ドル円が東京タイムの高値120.61円を抜け、120.69円まで本日高値を更新した。他のクロス円も、スイスフラン(CHF)円が122.40円、豪ドル円が98.28円、NZドル円が94.01円、加ドル円が103.85円まで水準を上げている。
 
対ドルでは欧州通貨が頭打ち。当初はクロス円上昇に引っ張られたが、対円のドル強含みが重しとなって反落した。ユーロドルは1.2210ドル付近から2.18ドル付近、ポンドドルは1.5522ドルまで小幅安。ドルCHFは0.98ドル半ばから0.9870CHF台までCHF安推移となった。資源国通貨はまちまちで、豪ドル/ドルは0.81ドル半ば、NZドル/ドルは0.78ドル割れ水準、ドル/加ドルは1.16加ドル前半で上下。