LDNFIX 不安定なユーロと円買い ギリシャ協議を控え

2015年02月21日 01:05

ロンドンフィックスにかけてはユーロが上下。リスク回避的な円買いも持ち込まれた。ギリシャの債務協議が山場を迎えている。今月末に期限を迎える現行支援プログラムに対するギリシャからの延長申請は、本日のユーロ圏財務相会合に詳しい評価や対応が委ねられている。
 
ユーロドルは1.1278ドル、ユーロ円は133.56円まで下げ幅を拡大。しかし、ユーログループ議長が交渉に楽観的な見方を示すと、ショートカバーで急騰するなど荒い動きとなった。ユーロドルは一転して1.1375ドルの高値をつけている。財務相会合を前に、EU当局者からは今日の会合でギリシャ問題が決着をみる可能性は低く、協議を進展させることで合意するのみにとどまるとの見解が聞かれている。一部からは独が主導するグループはギリシャのユーロ離脱を容認しており、欧州中央銀行(ECB)がギリシャのユーロ脱退に備えて対応策を検討しているとの報道もあった。独・仏首脳ほか、複数の高官はギリシャがユーロ離脱する選択肢を否定しているが、交渉の難航は容易に想像できる。
 
市場のセンチメントの悪化から米株価が売られ、長期金利が大きく低下したためリスク回避的な円買いが強まる場面もあった。ドル円は週の安値圏となる118.30円まで下落。ポンド円は181.67円、豪ドル円は92.43円、NZドル円は88.93円、加ドル円は94.18円まで日通しの安値を更新。加ドル円は12月小売売上高の弱い結果も重し。ただ、ユーロの急反発でドル円やクロス円も持ち直しに転じている。
 
 
 
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