LDNFIX 一連の弱い米指標でドル軟調

2014年11月27日 01:33

ロンドンフィックスにかけてはドルが軟調。この日発表された一連の米経済指標に強さが感じられず、米長期金利の低下もともなってドルが売られた。ただ、感謝祭の祝日を翌日に控えるなかでドル安の流れ自体は限定的だった。ドル円は前日安値を割り込むと、117.48円までレンジ下限を拡大。米10年債利回りは一時2.227%と、10月23日以来の水準まで低下した。米新規失業保険申請件数は31.3万件と、11週間ぶりの30万件台を示現。4週移動平均も28.8万件から29.4万件へ増加した。10月個人所得や消費支出は市場予想の伸びに届かず、耐久財受注は予想に反してプラスだったが、輸送用機器を除くコアはマイナスとなった。そのほか、シカゴ購買部協会景気指数やミシガン大学消費者信頼感指数・確報値、住宅関連指標が総じて予想を下回るさえない結果。
 
ドルインデックスが88.04の日通し安値をつけるなかで、ユーロドルは1.2518ドル、ポンドドルは1.5806ドル、NZドル/ドルは0.7879ドル、ドル/加ドルは1.1233加ドルまでドルに対して強含み。豪ドル/ドルも2010年7月以来の安値0.8480ドルをこの日の安値に0.85ドル半ばまで水準を回復させた。クロス円は対ドルの底堅さを受けてしっかり推移。ユーロ円は147円付近、豪ドル円は100.30円前後、加ドル円は104.70円近辺まで下押しから反発。ポンド円は185.92円、NZドル円は92.64円の高値をつける場面もあった。