LDNFIX リスクオンの流れ一服、豪ドルはじり高

2014年09月04日 01:36

ロンドンフィックスにかけては、ロンドンタイム序盤に「ウクライナとロシアが停戦で合意」との報道を受けて強まったリスクオンの流れが一服。ドル円は、2.43%付近へ低下する米長期金利に連動して、105.10円付近から104.90円付近へ小幅に緩んだ。米地区連銀経済報告や、明日以降のイベントを見据えたポジション調整の売りに押されたもよう。関連市場では、欧米の株式市場は底堅く推移したが、為替市場の動意を促すだけの力強さは見られなかった。
 
クロス円も伸び悩む格好に。ポンド円は172.52円までレンジ下限をわずかに広げたほか、ユーロ円は137円後半、スイスフラン(CHF)円は114円前半で上値が重くなった。対ドルでも、ユーロドルは1.3140ドル付近、ポンドドルは1.64ドル半ば、ドルCHFは0.91CHF後半までドルに対して弱含んだ。
 
また、加ドルは小幅に上昇。予想通り政策金利を1.00%で据え置くと発表したカナダ銀行声明で、「米回復は再び軌道に乗り始めている」、「カナダの住宅市場は予想より強い」など経済に対する前向きな見方が示されたことが手掛かり。ドル/加ドルは1.0871加ドル、加ドル円は96.48円まで加ドル高が進んだ。とはいえ、「インフレリスクは均衡」としたことで、利上げ期待が強まらなかったこともあって、加ドル高の流れも限られた。
 
そのほかでは、豪ドルがしっかり。東京時間に行われた講演で、スティーブンスRBA総裁が「政策金利を通じて住宅価格をさらに押し上げるのは賢明ではない」と、追加利下げの可能性が低いとの認識を示したことが焼き直され、緩和を意識していた参加者のショートカバーを誘発した。また、東欧の地政学リスク後退で、ユーロ圏経済の回復に伴う資源需要の増加観測も豪ドルを下支えした。豪ドル/ドルは0.9351ドル、豪ドル円は98.14円と昨年5月以来の高水準まで上昇幅を広げた。
 
 
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