LDNFIX ユーロ買い戻し継続 米指標好調もドルは重い

2014年06月17日 01:20

ロンドンフィックにかけてはユーロの買い戻しが継続した。欧州中央銀行(ECB)が今後数カ月、新たな政策手段の実施を手控えると一部で報じられたことも手掛かりとなった。ポンドドルが2009年8月以来の1.70ドル乗せを達成していったん調整に押されたことで、ユーロポンドでユーロ反発が進んだこともユーロ上昇を後押し。ユーロドルは1.3575ドルまで上値を伸ばし、ユーロ円は138.28円まで高値を更新した。
 一方、この日発表された一連の米経済指標が総じて好調だったにも関わらず、ドルは上値の重い推移を続けた。ドルインデックスは一時80.453まで低下した。国際通貨基金は2014年の成長見通しを従来の+2.8%から+2.0%に引き下げ、今後数年の潜在成長率を2%前後と試算したことも意識されている。米6月NY連銀製造業景況指数は+19.28と、前月からの鈍化予想に反して4年ぶりの高水準を示現。米5月鉱工業生産や同設備稼働率もコンセンサスを上回り、米10年債利回りが2.60%の大台を回復する動きにあわせてドル買いが持ち込まれる場面もあったが、短時間の動きにとどまっている。ドル円はユーロ円の上昇に支えられながらも101円後半で戻りの鈍さを感じさせた。
 他通貨はドルが弱含むなかで底堅く推移。高止まりする原油価格も背景に豪ドル/ドルは0.94ドル前後、NZドル/ドルは0.86ドル後半まで調整の下押しから水準を回復させた。豪ドル円は95円半ば、NZドル円は88円半ばで下押しが限定的。ポンドドルも1.6990ドル前後まで高値示現後の下落から切り返し、ポンド円も173円前後まで買い戻された。
 
 
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