LDNFIX ユーロ安、ECBはQE拡大を決定

2015年01月23日 01:31

ロンドンフィックスにかけては、ユーロが一段安。欧州中央銀行(ECB)が月額600億ユーロの国債購入プログラムを2016年9月末まで実施するとしたことが、ユーロの重しとなった。事前予想で月額500億ユーロが軸だったため、市場予想を上回った感じだ。ユーロドルは1.1404ドルと、2003年11月以来の安値を塗り替えたほか、ユーロ円は134.35円まで下げた。ドラギECB総裁は「利回りがマイナスの国債も購入する」、「中期的なインフレ目標と整合性があると確認できるまで実施する」と述べ、デフレ色の打破に向けた強い姿勢を示した。ただ、ECBの量的緩和(QE)拡大はかなり織り込まれていたこともあって、ユーロの下げ幅は限られた。
 
関連市場では、ドイツ・スペイン・イタリアなどの欧州各国の金利が低下したほか、米金利も下げた。また、株式市場はイベント通過による利食い売りなどから上値は限定的ながらも、全体的に底堅く推移した。
 
ドル円は117円台で振幅。ユーロ円の下落に連れて117.25円まで弱含む場面はあったが、円とドルの行動に挟まれて、明確な方向性は定まらなかった。クロス円はさえない展開。ドル高の流れが重しとなり、ポンド円は177.22円、スイスフラン円は135.19円、豪ドル円は95.09、NZドル円は88.49円、加ドル円は94.88円まで弱含んだ。
 
その他、本日発表された米経済指標では、新規失業保険申請件数は30.7万件と市場予想を上回ったが、市場への影響はほとんどなかった。