LDNFIX ユーロ安、1.28ドルの節目に迫る

2014年09月23日 00:44

ロンドンフィックスにかけては、中国景気の先行き懸念を背景とした資源国通貨売りが続いたほか、ユーロが軟化した。ドラギECB総裁は「欧州の景気回復は勢いを失っている」と述べた。これまでと同様に失業率の高さに不満を表し、「ECBは物価動向のリスクを精査」するとしている。鈍化し続ける消費者物価指数次第では追加措置も否定できない。「融資の需要の問題に直面している」とも述べ、先週行われたTLTROの低調さに懸念を示した。ユーロ圏の景気回復がおぼつかないなかで、企業や家計の資金需要が弱いことは想定内だが、本日の発言はTLTROの成功を確信するような従来の内容とは対照的だった。
 
ユーロドルは1.2816ドルまで下げ、年初来安値を更新。ユーロ円は139.73円まで弱含み。豪ドル/ドルは0.8853ドル、NZドル/ドルは0.8099ドルを安値に下げ一服。1.1021加ドルまで進んだドル高・加ドル安も落ち着き気味。
 
ドル円は109円ちょうど前後で上下。弱い米中古住宅販売件数は材料視されず。本件数の回復トレンドがみられないなかで、弱い結果に驚きはなかった。ダドリーNY連銀総裁は「ドルの大幅な上昇は成長に影響する」と語ったが、けん制発言とは受け取られていない。ポンドドルは1.63ドル前半でこう着。東京タイムからのレンジを維持している。