LDNFIX ユーロ安、ポンドは物価下振れ受けた下げ幅縮小

2015年01月14日 01:15

ロンドンフィックスにかけてはユーロが下落。ユーロドルは8日につけた直近安値をわずかだが割り込み、1.1753ドルまで下値を拡大。ユーロ円は139.35円まで安値を塗り替えた。一方、ポンドドルは英12月消費者物価指数の下振れを受けて売られた1.5078ドルから1.5180ドル近辺まで反発。ポンド円も178.49円を安値に180.10円まで上振れる場面があった。もともと英国の追加緩和実施を予想している向きはいないものの、金融危機後に一時5%を超える物価高に見舞われた英国にとって、2000年5月以来の低水準となったインフレ率には一定のインパクトがあった。産油国通貨の側面も意識されたが、カーニーBOE総裁がこれ以上の刺激策は必要ないと発言したこともきっかけに買い戻しが強まった格好。総裁は一段の物価下落を回避する必要性には言及しつつ、短期的な物価の下落は好材料と述べた。
 
ドル円は118円半ばで伸び悩んだ。米非鉄大手アルコアの決算内容も好感してダウ平均がここ2日間の下げを埋める上昇を演じ、米長期金利が急速に上昇するなかでもドル高や円売りの動きは限定的だった。米労働省が発表した11月の米求人労働異動調査(JOLTS)は、2001年1月以来の高水準まで拡大したが手掛かりになっていない。
 
豪ドル/ドルは0.81ドル半ば、豪ドル円は96円半ばで下値が限定。かたやNZドル/ドルは0.7713ドル、NZドル円は91.42円までレンジ下限を拡大させた。豪ドル/NZドルでの、豪ドル高・NZドル安が影響している。ドル/加ドルは1.1934加ドルまで対ドルで反発。一時44.20ドルまで下値を広げたNY原油先物が、持ち直したことで加ドル安の流れも巻き戻された。加ドル円は99円前半で底堅く推移。