LDNFIX ユーロ失速と資源国通貨の調整でドル高に

2015年02月18日 01:08

ロンドンフィックスにかけてはユーロが失速。原油先物が急落し、これまでの資源国通貨高が調整されたことも背景に、結果的にドルが全般的に強含む展開となった。この日も複数の欧州高官の発言が伝わったが、支援国側とギリシャ側の主張は平行線をたどったまま。ギリシャのツィプラス首相は与党議員に向けた演説で問題の解決に楽観的としながらも、選挙公約を反故にする妥協は許されないと強硬姿勢を貫いている。ユーロドルは1.1450ドルから1.13ドル後半へ、ユーロ円は135.96円を高値に135円半ばへ押し戻された。明日、欧州中央銀行(ECB)がギリシャ国内銀行の命綱である緊急流動性支援(ELA)の再度見直しを行うことへの警戒感もある。
 
ポンドドルは英インフレ指標発表前の水準を下抜け、1.5317ドルまで安値を更新。51ドル割れまで下落したNY原油先物価格も嫌気し、豪ドル/ドルは0.7829ドル、ドル/加ドルは1.2363加ドルを対ドルでの高値に調整している。NZドル/ドルはNZ乳業大手フォンテラが発表した乳製品価格総合指数(GDT価格指数)が前週比+10.1%と伸びが加速したことで、先月22日以来の高水準となる0.7555ドルをつけた後は戻り売りが優勢となった。
 
ドル円は他通貨の失速に伴うドル高と、2.1%付近まで上昇した米長期金利の動向をサポートに119.12円まで上値を拡大。円売りからドル高に流れをシフトさせながら堅調地合いを維持した。ポンド円は182円半ば、豪ドル円は92円後半、NZドル円は89円半ばまで上げ幅を削った。