LDNFIX ユーロ売り小休止、米求人件数は大幅に拡大

2014年06月11日 00:11

ロンドンフィックスにかけての為替市場では、ユーロ売りが小休止。先週の欧州中央銀行(ECB)理事会後、再びユーロ安方向に傾いているが、NY勢参入後の動意は限られた。円や資源国通貨に対するユーロ売りも一服。ユーロ/豪ドルは昨年11月以来のユーロ安・豪ドル高水準を更新後、値動きが落ち着いている。
 4月の米JOLT求人労働異動調査で求人件数は445.5万件となり、2007年9月以来の高水準となった。同調査における採用件数は前月比でほぼ横ばいだったが、採用側の労働需要は一段と強まっている。本調査に対する注目度は低く、ドル相場への影響は限定的。
 ユーロドルは1.35ドル半ばで安値もみ合い。ロンドン午前はECBの追加緩和を背景としたユーロ売りが続いたが、NY午前は動意が乏しい。ユーロ円は138.45円まで安値を塗り替えた後、同水準で下げ一服。
 ポンドドルは1.6752ドルまで下げ幅を拡大。ポンド売りに手がかりは見当たらないが、先週のポンドドルは5月以降の短期下降トレンドラインに上値を抑えられており、上値は重そうだ。ポンド円は171.36円まで下げた後、171円後半へ切り返したものの戻りは鈍い。
 豪ドル/ドルは0.9384ドルまで上昇し、4月以降の三角もち合い上限を試したが、0.9360ドル付近へ押し戻されている。豪ドル円は95円後半で推移し、4月以降の下降トレンドラインの水準が重そうだ。豪ドル高・ユーロ安が勢いづいているものの、ロンドンフィックスにかけてはこの流れに調整が入った。加ドルやNZドルに対するユーロ安もNY勢の参入後は落ち着いている。
 ドル円は102.22円まで水準を切り下げ、ロンドン午前の安値と顔合わせしたが、米長期債利回りの上昇を背景に102.40円付近まで切り返している。