LDNFIX ユーロ売り優勢、追加緩和への期待は根強い

2014年10月22日 00:26

NY序盤はユーロ売り継続。ロンドンタイムに強まったECBによる社債購入を材料としたユーロ売りは、英FT紙に否定的な記事が掲載されたこともあり、いったん落ち着く場面もあった。ショイブレ独財務相から、さらなる流動性の供給に否定的な発言も聞かれた。しかし同財務相の「低いユーロレートは経済を支援」とのユーロ安歓迎ともとれる見解も後押しとなり、ユーロ売りが再燃。ユーロドルは1.2716ドル、ユーロ円は135.81円まで下振れた。ECBによる社債購入については懐疑的な見方もあるが、一段の追加緩和への期待は依然として根強いようだ。
 
ドル円は底堅いながら106.70円付近の限られた値幅で上下。予想より強い中古住宅販売件数への反応は鈍かったが、米株価が底堅く寄り付いたことによるドル買いや、リスク回避後退による円売りが支援に。米10年債利回りが2.21%台で上昇傾向だったことも支えとなった。
 
対ユーロでのドル買いの影響で、他通貨も対ドルで弱い動き。ポンドドルは1.6132ドルまでじり安。豪ドル/ドルは伸び悩んで0.88ドル付近、NZドル/ドルは0.7980ドル付近へ下押した。CHF(スイスフラン)は0.9489CHFまで対ドル安値をつけ、加ドルは1.1204加ドルから1.1230加ドル台まで加ドル安推移となった。
 
クロス円はユーロ円と同様に下向きの圧力を受けた。ポンド円は172.10円付近まで下押し、CHF円は112.55円まで本日安値を更新。資源国通貨も、豪ドル円が94円付近、NZドル円が85円前半、加ドル円が95円付近で伸び悩んだ。
 
 
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